大阪万博に行った。
クオーク株式会社の社員旅行である。
1ヶ月ほど前に社長から誘われ、参加することにした。賛否両論あふれている万博だが、なんといっても国際的な一大イベントだ。よい機会を貰えたのだからのぞいてみたい。それに、普段はほぼリモートで仕事を進めている社内のメンバーと実際に顔を合わせることができるのは楽しみだ。
参加者は、社長と人事コンサルタント、開発チームのリーダーと開発の女性陣3名、そして私である。そのうち私がこれまでに実際に会ったことがあるのは、社長と人事コンサルタントだけ。あとのメンバーとは初対面だ。
社員旅行ではあるが、集合は現地。各々好きな交通手段と時間を選び、万博会場に向かえばよい。
四半世紀前までの社員旅行は、集合から解散まで団体行動が義務付けられていたものだ。社員同士の親交を深め結束を強めるためには意味のある企画だったのだろうが、現代では仕事や勤務先に対する個人の思いが昔とは違う。色々な場面での自由度の高さは、そのまま働きやすさにもつながるのではないだろうか。
集合場所は万博西ゲートである。巨大なミャクミャクに迎えられながら、予約時に入手しておいたスマホのQRコードを使って入場。すぐに社長に会えてほっとした。ところがメンバーの1人が間違って東ゲートから入ってしまったとのこと。広い万博会場でうまく会えるだろうかと心配したが、スマホで連絡を取り合いながら無事に落ち合うことができた。
スマホというのは便利なものだと今更思う。万博でも各パビリオンがアプリを提供している。多すぎて混乱するという面も確かにあるが、うまく活用すれば必要な情報を短時間で得られ、効率よく行動することができる。2010年には4%だったスマホの普及率が2025年には98%になったという記事を読んだことがあるが、普段の生活にもスマホは既になくてはならないものになっている。何らかの事情で、この機能をすべて失う事態になったら、世の中はどうなるのだろう。スマホのない時代を長く経験してきたはずなのに、そんなことを想像するとふと不安になってしまう。
さて、全員集合して簡単な自己紹介を済ませたところで、「金の犬殿プロジェクト」に向かう。これだけが、万博の中で唯一全員で見学する出展物だ。というのも、このプロジェクトの責任者が社長の高校大学時代の同級生なのだ。
「金の犬殿」は、ユネスコに世界無形遺産として登録されている「伝統建築工匠の技 木造建造物を受け継ぐための技術」のうちの七つの技術を用いて製作されている。例えば、こけら葺の屋根や建造物の漆塗り、金箔製造などの伝統建築技術だ。これらを用いた至高の犬小屋を製作し、その美しさと職人技を世界に広く認知してもらうためのプロジェクトだ。


同級生氏によると、高校生時代の社長はとにかく成績優秀だったそうだ。現在の頭脳明晰な社長を見ていれば、それはそうだろうと頷けるが、若き日の社長のおちゃめな素顔などが聞けないかと少し期待したのだが、それは叶わず残念。
クオーク社はこのプロジェクトの協賛企業で、金の犬殿の横に飾られた提灯にクオーク社の名前がある。

記念撮影をして、メンバーはここでいったん解散となった。

社員旅行として予定されているのは、後は夕食会だけである。それまでの時間の過ごし方は各自自由。そして夕食会が終われば社員旅行は終了だ。時間的に今日は大阪で1泊することになるけれど、宿泊はそれぞれ好きな施設を選べば良いし、明日は1日自由行動。つくづく、良い意味で緩い社員旅行である。
解散後はパビリオンを回りたかったが、とにかく暑い。この夏一番の暑さじゃないかと思われるほどで、炎天下を歩くのはつらい。

それでも、話題の大屋根リングの下段だけ登り、抽選不要で入館できる共同館に入った。中でも力の入った展示を見せていたのがガイアナのブースだ。ガイアナは南米北部にあり国土の八割が熱帯雨林の国だそうだ。ナマケモノやジャガーのオブジェを眺め、外で社長の好きなガンダムを撮影し、万博会場を後にした。

万博会場からは、大阪駅までのシャトルバスで移動。お台場のレインボーブリッジをほうふつとさせる橋を渡ると、青い海と空が広がる。遠くに大阪市街や神戸、六甲山の美しい姿が見えて、今日初めて暑さを忘れた。
ホテルの部屋でシャワーを浴びて、いざ、懇親会へ出発。阪急東通商店街の
ひろかずや 東通り店
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270103/27006484/dtlmap
に向かった。
お店は有名人が訪れることもある、人気のお好み焼き店だ。仕事帰りのビジネスマンで、席はほぼ埋まっている。
実は私は新入社員時代の数年間を大阪で過ごした。先程のシャトルバスからの景色も、関西弁の飛び交うお好み焼き店のこの雰囲気も、どこか懐かしい。一番乗りした店内で、しばし脳内のタイムトリップを楽しんだ。
やがてメンバーが全員集合。乾杯の後は改めて自己紹介をする。出身地や趣味など、仕事とは離れた各人の人となりが、少しずつ伝わってくる。
開発チームの普段の業務はSaaS型eラーニングサービス「Qualif(クオリフ)」のプログラム開発だ。仕事には自宅で取り組み、意見や情報の交換はリモートで行っている。リアルで顔を合わせる機会はほとんどないはずだが、常日頃同じ目的に向かって知恵を絞り試行錯誤を繰り返している面々だ。リアルではほぼ初対面という状況を感じさせないほど打ち解けるのが早い。時々気の合った笑い声が上がって、この夕食会を楽しんでいる様子が伝わってくる。
参考記事(eラーニングコンテンツ開発):
研修講師のAIアバターを自作して自動で口パクさせる方法~eラーニングコンテンツ内製化手法・上級編~ | Qualif eラーニングラボ
その開発チームのリーダーを務めているベテラン紳士は、奈良県の出身だという。一見堅苦しい雰囲気を漂わせているが、どうしてなかなか関西人らしいノリのよさを持つ楽しい人だ。社長も関西人なので、この2人の会話はしばしば漫才のようだ。「話にはオチが必要」と2人から言われるものの、九州人である私には難しい。いや、これは出身地のせいではないかもしれないが。
笑って話を聞いていた人事コンサルタント氏も楽しそうだ。彼は日系の大手企業に務めた経験もあるが、クオーク社に移ってからの方が仕事に面白さを感じられると言う。自分の意見や希望を伝えやすく、また上からの指示も分かりやすく納得させてもらえる。勿論その分責任も重くなるけれど、とてもやりがいを感じていると話してくれた。
翌日。女性陣の何人かはUSJに向かったようだ。
私は若い頃にお世話になった先輩が神戸に住んでいるので、昼食を共にする約束をしている。
と、その前に、ホテルの部屋からリモート会議に出席。別のホテルに宿泊する社長と、東京にいる他のスタッフとの週に一度の打ち合わせを通常通りに行った。
リアルとリモート。両方の良さをうまく取り入れながら、仕事も遊びも楽しむのがクオーク流だ。
そのバランスのとり方は、社員やスタッフ一人一人の時間や能力を大切にすることにつながる。
参考記事:
自己研鑽・リスキリングでも使われる「コワーキングスペース」 | Qualif eラーニングラボ
社長が起業したときの思いを聞いたことがある。
「一人ひとりの力はクオーク(=素粒子)のように小さいけれど、一人ひとりが成長し、お互いに繋がり合うことで、社会をより良く変える力になれる」
その気持ちはクオークという社名に込められ、日々の業務の根底に流れている。
午後の時間を予定通りに過ごして、一人帰路につく。新幹線は往復とも時間通りに運行し、夏の小旅行は無事に終わった。
クオーク株式会社では、LMS「Qualif(クオリフ)」の提供だけにとどまらず、教材設計のアドバイスからコンテンツ制作、LMS(Learning Management System:学習管理システム )運用のご支援までをトータルでサポートしています。単なるシステム屋ではなく、貴社の事業の成功のためのパートナーとして、eラーニングビジネスを成功させるための様々なノウハウをご提供しています。
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参考記事:
「eラーニングビジネスを始める際に必要なものとは?」~LMSとコンテンツの重要性とは? 自社でLMSを持つべきか? | Qualif eラーニングラボ