第9回:実際の導入事例を徹底解剖|AI教材制作で成功した企業・学校の共通点とは?

生成AIを用いた教材制作が教育現場や企業で急速に普及する中、「実際のところ、本当に効果はあるのか?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。
そこで今回は、私たちエデュニア株式会社が手がけた代表的な導入事例を取り上げ、成功した企業・学校の共通点や具体的な成果について詳しく解説します。

エデュニアのAIコンテンツ制作ノウハウが、いかに実際の教育現場や企業内研修で活用されているのか、ぜひ参考にしてください。(執筆者:エデュニア株式会社 代表取締役 千葉佑介)

本シリーズの構成
本記事は全10本シリーズの9本目です。ぜひシリーズ全体を通してお読みください。

目次

事例①:ぼくのAIアカデミー(オンラインスクール)

ぼくのAIアカデミー』は、エデュニアが事業企画段階から携わり、コンテンツ企画から制作までを包括的にサポートしているオンライン教育サービスです。AI初心者から専門的なスキルを身につけたいビジネスパーソンまでを対象に、体系的かつ実践的なAIスキル習得を支援しています。

企画の初期段階から生成AI活用を前提に教材設計を進めることで、短期間で質の高いカリキュラムを構築。特に、トレンドの変化が著しいAI業界の最新知識や実務ノウハウを迅速に教材に反映できることが、事業の強みとなっています。

導入した生成AI技術:

  • テーマ選定・調査:Perplexity AI
  • カリキュラム設計:ChatGPT(最新モデル)
  • 教材制作(スライド・ナレーション):Gamma+ChatGPT4.5
    ※動画制作はリアリティ重視で講師が自身でプレゼンして録画。

主な成果:

  • 教材開発期間を従来の約70%短縮
    通常数ヶ月要していた教材開発を、企画から実施まで数週間に短縮。ニーズに即したスピーディなリリースを実現。
  • 教材品質の安定化と統一感の向上
    AIによる教材作成の標準化を進めることで、講座間の難易度や内容のばらつきを抑え、受講者の学習効果を高めることに成功しました。
  • 講師および運営スタッフの業務負荷を大幅削減
    教材制作にかかる負荷をAIが軽減。運営チームは受講者サポートやフォローアップ、マーケティングなどに集中できる体制を構築。
  • 教材更新・改善の柔軟性が大幅に向上
    業界トレンドの変化にも迅速に対応し、教材をタイムリーにアップデートできる体制を確立。

ぼくのAIアカデミーでは、生成AIを戦略的に活用することによって、スピーディで質の高い教材開発を実現し、安定した事業成長を遂げています。

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事例②:Udemyコース制作プロジェクト

世界最大級のオンライン教育プラットフォーム『Udemy』にて、エデュニアは多数のオンライン講座を生成AIを駆使して企画・制作しています。

導入した生成AI技術:

  • テーマ設定・リサーチ:Perplexity AI
  • カリキュラム作成:ChatGPT
  • スライド・ナレーション原稿作成:Gamma+ChatGPT4.5
  • 補助資料・小テスト作成:ChatGPT

主な成果:

  • 教材開発期間の約60%短縮
    従来型の教材作成では数ヶ月かかる作業をAI活用で大幅に短縮。市場ニーズに即応した迅速なリリースを実現。
  • 品質の均一化を実現
    AI生成によって講座ごとの内容のばらつきをなくし、受講者が一定のクオリティを期待できる状態を確保。
  • 多様なテーマに柔軟かつ迅速に対応可能に
    AIを活用することで、多様なジャンルやテーマをスピーディに展開できる柔軟性を獲得。

Udemyでの教材制作においても、生成AI活用によって教材の質とスピードを両立させることに成功しています。

事例③:大手企業向けDX人材育成体系eラーニング

企業内のDX推進を担う人材育成のためのeラーニング構築プロジェクトに生成AIを導入し、数々の大手企業を支援しています。

導入した生成AI技術:

  • 教材企画・調査:Perplexity AI
  • カリキュラム・コンテンツ作成:ChatGPT(最新モデル)
  • スライド・ナレーション原稿作成:Gamma+ChatGPT4.5

主な成果:

  • 教材制作コスト約50%削減
    生成AI活用により人的コストを削減。より少ないリソースで、より充実したコンテンツ制作を可能にしました。
  • 教材内容の迅速なアップデート
    業界の動向変化を即座に反映し、研修内容の陳腐化を防ぐ体制を整備。
  • 研修担当者の負荷軽減と業務効率化
    コンテンツ作成の負荷をAIが軽減することで、担当者がより戦略的な研修設計や企画に集中できるようになりました。

成功した企業・学校の共通点と導入の秘訣

上記の事例から浮かび上がる成功の共通点として、以下の要素が挙げられます。

  • 明確な目標設定:AI活用の目的や効果を具体的に定義
  • 人間とAIの役割分担を徹底:AIが得意とする作業を見極め、人間は品質管理・改善作業に専念
  • 迅速なPDCAサイクル:教材をAIで迅速に制作し、すぐに改善点を反映する仕組みを構築

これらを満たすことで、AIを単なるツールではなく、戦略的パートナーとして最大限に活用することが可能になります。

具体的な成果とROI(投資対効果)

エデュニアが導入したプロジェクトに共通して言えることは、コスト削減・スピードアップと品質向上が両立されているという点です。

  • 制作期間の大幅短縮
  • 教材品質の均質化
  • スタッフの業務負担軽減

これらの要素が明確なROIとして現れ、AI教材制作プロジェクトへの投資は確実なリターンを生み出しています。

おわりに

今回紹介した事例はほんの一例ですが、いずれも生成AI活用による明確な成果を示しています。
エデュニア株式会社では、お客様の事業や教育目的に最適なAI活用方法を提案し、実行をサポートいたします。AIを駆使して教育の質を高め、現場の負担を軽減し、ビジネスの成長を加速させたい方は、ぜひエデュニアまでご相談ください。下記のリンク先からクオークさん宛にお問い合わせをいただけましたらお返事を差し上げます。

次回はいよいよシリーズ最終回。生成AI導入を成功させるための実践ガイドラインをお届けします。

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著者プロフィール

千葉 佑介(ちば ゆうすけ)

エデュニア株式会社代表取締役、H&Sホールディングス株式会社最高執行責任者(「ぼくのAIアカデミー事業担当」)を勤める傍ら、岩手県立大学ソフトウェア情報学研究科博士後期課程で製造業における教育サービスのDX関連の研究に従事。

熊本大学人文社会科学研究科教授システム学専攻博士後期課程卒。富士通株式会社で大学ビジネス営業企画と事業企画に携わった後、DMG森精機と野村総合研究所の合弁組織であるテクニウム株式会社にてDX教育サービスを立上げ、経済産業省補助事業「デジタルものづくり実践講座」のプロジェクトディレクターを務めた。

その後、AIリテラシーや生成AI活用に関する講座やワークショップを多数実施すると共に、生成AIと教育工学を駆使した教材制作および教育事業のDXコンサルティングに奔走中。

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