「ITパスポート試験うけてみた!」

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iパスは国家試験

「ITパスポート」という試験があることは、知っていた。ただ、これが国家試験ということを最近知った。

これまで、国家試験で資格を取ったことがない自分としては、急に興味がわいてきた。

独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)によると「ITパスポート」(iパス)は「ITを利活用するすべての社会人・これから社会人となる学生が備えておくべき、ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験」とある。

引用元:【ITパスポート試験】iパスとは

iパスの勉強はスキルをアップデートできるし、仕事にも役立つ。ひとつチャレンジしてみるか。そう思ったものの、記憶力や集中力は年齢とともに落ちている。久しぶりの受験勉強はどうすればよいか。

まずWebサイトで検索してみると、たくさんの動画や、スマホの学習アプリがでてきた。その中で、めぼしいものをいくつかチェック。これらが、後できっと役立つに違いない。

それから近所の書店に向かうと、iパスの最新の傾向と対策を解説した書籍が並んでいた。「IT知識のない人でも一発合格できる」という謳い文句に心惹かれ、一番やさしい売上1位の本を購入することにした。

自宅で読み進めていると、問題数は100問でストラテジー系、マネジメント系、テクノロジ系の3分野があり、試験時間は2時間。

試しに、少し過去問を解いてみると、特にテクノロジ系がなかなか難しい。「耐タンパ性」「PKI(公開鍵基盤)」など聞きなれない単語がでてきて、唸ってしまった。

このような新しい単語をはたして、理解して記憶できるのか、と対策本を買ったことを少し後悔しはじめていた。

週末、愛犬との散歩の後、もう一度対策本を手にしてみた。苦手と思ったテクノロジ系の中で、昔学習したものも、ちらほら出題されていることに気が付いた。コンピュータの基本的な要素であるCPU、主記憶装置など。そうか、基本的なことは変わっていないのか、であれば、勉強すれば合格できるかもしれないぞ、と勇気が湧いてきた。

受験勉強をはじめる

目標を決めないと、モチベーションは保てない。そして試験日までに日数がありすぎると受験勉強が続かない。そこで、まず受験日を決めることにした。IPAのサイトで日程と会場を確認し、17日後の日付の近所の試験会場を申し込んだ。

学生時代から、試験日が決まるとまずは試験勉強のスケジュール表を作る性格だった。ただ、スケジュール表が完成しただけで試験勉強を完遂した気分になるという悪癖があり、今回も危うく同じ羽目に陥りそうであったため、家族に受験を宣言。こうして逃げ道を断ち、いざ、受験勉強スタート。

さて、試験日までの17日間をどう使うか。購入した本には「まずはざっくり1冊を読む、詳細に踏み込まずに、全体の概要をつかむべき」とある。早朝や就寝前の隙間時間に全部で15章のうち、1日3章をノルマとし5日で読み終えた。

章の終わりには、代表的な過去問があり、解答することで理解を深めることに役立った。思ったより、知らない事や理解不足のことが多い。知っていたつもりの用語も、問題として改めて問われると、理解が曖昧であったことに気づかされる。その都度、単語をノートに書いたり、検索して詳細を確認していった。

本とノートだけでは、頭になかなか入ってこない事に気付き、以前にチェックしておいたアプリをスマホにいれて、動画でも学習することを始めた。

電車の中でもアプリを開く。家にいる時とはまた違った、ほどよい緊張感で学習が進む。約束した相手を待つわずかな時間にも、少しずつだが知識が身についた。無駄にしてしまいがちな時間を有効活用できるのは嬉しい。スマホ学習はなかなか侮れないものだと実感する。

そういえば、Qualif(クオリフ) | オンライン学習講座販売プラットフォームのブログ記事にもスマホでの学習が、特にZ世代(1990年代半ばから2010年代序盤に生まれた世代)では大半を占めているとあったことを思いだす。

参考記事:
「過去問だけでは限界! 資格試験・検定試験実施団体がeラーニングを提供すべき3つの理由」   ~Z世代にとって勉強はスマホで行うものに~ | Qualif eラーニングラボ

試験問題は、4択で構成されていて、解答はスマホの操作でも十分だった。不正解の問題を見直すと、全く歯がたたないものもあったが、ケアレスミスもいくつかある。試験時間の120分は長いようで短い。ただ、ケアレスミスを無くすには、見直しは必須だと痛感した。

過去問に挑戦

以前「江戸文化歴史検定」に挑戦したことがある。時代小説が好きで、池波正太郎などで江戸時代の暮らしなどを知っているので、合格は大丈夫だろうと思っていた。ところが、過去の試験をやってみると、不合格の点となり、

あわてて過去問に取り組んだ経験がある。結果、なんとか合格した。

今回も、ある程度知識をつけたところで、あとは実践さながらの時間制限を設けながら、過去問を解いてレベルアップを目指すことにした。試験まで、残り10日となったところで、5回分の過去問に取り組むことにして、iパスの過去問をIPAのサイトからダウンロードした。

まずは、今年前半に実施された令和7年度模擬試験に挑戦。

PCでの受験で、不慣れなため最初は戸惑ったが、制限時間の120分でなんとか終了。

採点は、終了後すぐに実施された。100問中、69問正解となった。合格基準は6割とのことで、最初としてはまずまずかな、と少し安心したのだが、ネットの情報によると独特の計算方法があり、6割正解できていれば絶対合格、というわけにはいかないらしい。確実に合格するためには、もう少し点数をアップしておかなくてはいけない。

間違った箇所を確認して、理解不足を補うために、YouTubeにアップされている動画を沢山見た。特に正解率が低いテクノロジ系を集中して復習するため、解説動画を、最初は通常速度で、2回目からは倍速モードにして、何度も繰り返し見た。動画は書籍と違い、耳からも情報を得ることができる。視覚と聴覚の両方が刺激され、より深く理解でき、記憶できたと感じる。

そして、試験前日は対策本を読み返し、自分でノートに書き記した重点キーワードも確認した。

いよいよ試験当日

あっという間に試験当日をむかえた。会場に向かう電車の中で、スマホアプリで復習。テストや動画もあり、あらためて便利さに感心する。

試験には、50名近く参加していて、20-30代の若い人が大半だったが、シニア世代の方もちらほら見かけた。昨今のDX(デジタルトランスフォーメーション)時代には、IT部門だけではなく、ビジネス事業部門などもITのスキルアップが望まれているためだろう。

試験会場は、個室のように間仕切りがされていた。スマホはもちろん腕時計も持ち込み禁止で、筆記用具とPCは主催者が用意したものを使う。初めて使うPCに少し身構えたが、無事にログインして、試験がスタートした。テクニックとして、プログラミングなど時間のかかる問題は、後回しにしてすすめる。

過去問に似た問題もあり、少しほっとするが、全く知らない言葉や内容もあり、緊張した。制限時間となり、終了。全て解答したが、思ったより難しかった。

こうして、初めての国家試験の挑戦は、終了した。あとは、結果を待つのみ、試験の合否は、1ケ月後とのこと。

17日間の短期間での試験勉強だったが、高校生に戻った気持ちになれ、若返ったかもしれない。とても、いい経験をしたと思っている。

試験を振り返って

対策本と過去問だけでは、なかなか頭に入らない状況だったが、スマホアプリやYouTubeでの動画学習を併用したことは、良かったと感じている。

ただ、YouTube動画はたくさんあり、どれが品質が高く自分にマッチしたものかが、はっきりしなかった。

参考記事: 
「YouTubeとLMSの違いを徹底比較」~eラーニング教材販売ビジネスに使えるのはどちら?~ | Qualif eラーニングラボ

  自分自身で資格試験に挑戦して痛感したのは、受験者は「自分に合った学習 コンテンツ」を探しているということだ。

複数の教材を組み合わせる手間や、自分の弱点に合わせた学習の不足は、資格試験団体側や研修会社などが、eラーニングを提供することで解決できる課題だと感じた。

eラーニングでは、LMS(学習管理システム:Learning Management System) の機能を活用して、学習進捗や成績が確認でき、効果的な学習が可能となる。また、eラーニングは、個人毎にパーソナライズしたコンテンツをタイムリー提供できる点も魅力だ。たとえば、自分の弱点だったセキュリティ関連のスキルアップのための、学習コンテンツをリコメンデーションしてもらえる。

ただ、今回はeラーニング活用まで広げる事ができなかった。探してみたが、自分にマッチしたものが見つからなかったことが理由である。

また、LMSがあれば、受験者は教材探しの時間を減らし、弱点克服に集中できる。これは、eラーニング提供企業にとっても、ユーザーデータを分析し、より精度の高い教材改善や追加販売のチャンスにつながると思う。

次回挑戦する際は、対策本などアナログとeラーニングを含めたデジタルツールをフル活用した二刀流で行こう! 

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