企業の研修形態は、この数年で大きな転換期を迎えています。
対面集合研修を中心とした時代から、オンライン学習を軸にした「ハイブリッド型」へ移行する企業が急速に増え、特にeラーニングは、もはや「選択肢のひとつ」ではなく、「教育の標準プラットフォーム」となりつつあります。
実際、市場データを見るとその変化は明らかです。
企業向け研修サービス全体はコロナ禍を経て再び拡大し、2024年には5,800億円規模に達する見込みです。その中でもeラーニングは急成長を続け、研修市場に占める割合は2019年の12.9%から2024年には20.2%へと大きく拡大しました。
この急成長を支えているのが、LMS(Learning Management System:学習管理システム)です。LMSは、受講者への教材配信、学習進捗の可視化、テストや修了管理など、研修運用に必要な機能をワンストップで提供する「教育プラットフォーム」として、多くの企業に不可欠な存在になっています。
とはいえ、
「LMSが実際に何をしてくれるのか?」
「どこまで自動化できて、担当者の負担はどれほど減らせるのか?」
といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。 本記事では、LMSが「どのように学習を管理しているのか」を、機能別にわかりやすく解説します。eラーニングの新規立ち上げや、既存研修のオンライン化を検討しているご担当者の方に、導入後のイメージが明確になる内容となっています。

提供事業者売上高ベース
2023年度は見込値、2024年度は予測値
出典:矢野経済研究所調べ
(矢野経済研究所 eラーニング市場に関する調査2024年)
詳しく解説した参考記事はこちら↓
2025年に向けた企業向けeラーニング市場の動向 | Qualif eラーニングラボ
LMS(Learning Management System:学習管理システム)は、eラーニングの実施や管理を効率的に行うためのシステムです。本記事では、LMSがどのように学習を管理し、LMSによって研修がいかに効率よく実施できるかについて解説します。
受講対象者の抽出
社員研修を実施するにあたっては、事前に受講対象者をピックアップし、対象となる社員への受講案内を担当者が通知することが必要です。研修内容によって、受講対象者は当然異なります。対象者の抽出や案内業務が複雑になると、ヒューマンエラーが発生する危険性も高まるでしょう。
LMSは従業員一人ひとりの情報が登録できます。研修の内容や目的に応じて、年次や所属部署、業務内容、役職などによってグループ化し、対象となる社員に研修を案内することが可能です。
プラットフォームとして
LMSは社内教育のプラットフォームとして、様々な学習管理が行えるシステムです。研修の申し込みから教材の受信、コンテンツの視聴、研修後のレポート提出といった学習プロセスを、LMSによってすべて行うことができます。
また、LMSを活用すると、eラーニングだけでなく、集合研修、外部講習などの受講管理もまとめて管理できます。
例えば集合研修を実施する際には、研修対象者の日程調整や出欠確認が必要になります。担当者が手作業でこれを行うと、多くの手間がかかってしまいますが、LMSを活用すれば、受講者はLMS上で日程を選んで参加申請を行うだけで、自動的に研修日時が決定されます。担当者はLMS上で名簿を作成でき、大幅な工数削減につながります。
参考記事はこちら↓
LMSとは ~学習管理システムの基本から応用まで、機能と活用、これからを知る~ | Qualif eラーニングラボ
教材作成と管理
教材作成機能が充実したLMSであれば、簡単に自社オリジナル教材を作成することができます。動画、テキスト、PDF、PowerPointなど、さまざまな形式の教材を管理・配信できます。集合研修の講義や実技の様子を撮影し、その動画を教材として活用することもできます。全社員共通の教材に加えて、部署ごとに、業務に必要な知識や技術を習得するためのコンテンツを作成し、研修に活用することができます。
参考記事はこちら↓
第1回:生成AIで教育コンテンツ制作が劇的に変わる!最新プロセス徹底解説 | Qualif eラーニングラボ
進捗・履歴の管理
LMSでは、それぞれの受講者がどのコースをどれくらい学習しているかという進捗状況を、リアルタイムで確認することができます。
受講者ごとの状況を可視化することで、未受講者や期日が迫った受講者に対して、リマインドメールを送るなど適切なフォローアップが可能となり、研修の完了率が高められます。修了者には次のコースや教材を薦めることもでき、より充実した研修が実現できます。社員ごとの学習履歴やスキルデータを蓄積することで、異動や組織変更にも役立ちます。
テスト・アンケート機能
LMSでは、学習内容の理解度を確認するためのテストやクイズが設定できます。受講内容によって簡単に作成できますし、LMSによっては、○×式や選択式などの形式が選べます。テスト結果は自動採点し、結果を管理することも可能です。
研修修了時にはアンケートを実施する機能もあり、研修の内容改善につなげることができます。
コミュニケーション
同じコースを受講している受講者同士で、交流や情報交換ができる機能です。eラーニングは一人で取り組むことが多いため、疑問や不安を解消する手段が見つからない場合があります。LMSには、掲示板やチャットなどのコミュニケーションツールが備わっているものもあるので、活用することで、モチベーションを維持したり、学習効果を高めたりすることができるでしょう。
FAQ(よくあるお問合せ)
Q1 eラーニングとLMSはどこが違うのですか?
A eラーニングはオンラインで学ぶ学習形態そのものを指します。受講者は配信され学習コンテンツを視聴することで、知識や技術を身につけます。
それに対して、LMSは 学習を運営するためのプラットフォームです。教材の配信に加えて、進捗状況や成績の 管理といった機能が備わっており、継続的な学習を最適にサポートします。
また、LMSはeラーニングとそれ以外の学習を一元管理できるので、LMSを導入したうえで、eラーニングやそのほかの対面研修等をうまく使い分けながら実施するのが効果的です。
Q2 LMSを導入すると、コストがかかりませんか?
A 例えば集合研修を実施する場合、会場の確保や講師の依頼に費用がかかります。資料の印刷や遠方からの参加者のために宿泊費も必要となるでしょう。LMSを活用し、eラーニングと組み合わせれば、資料や課題を事前に配信しておくことができます。それにより、集合研修を短縮することができ、費用の削減につながります。また、LMSで日程調整や出欠管理ができるため、担当者はその時間を別の業務に充てることができます。
また、LMSの料金体系にはいろいろなパターンがあります。自社の利用規模や予算に応じて、最適なものを選択すると良いでしょう。
Q3 LMSを導入した場合、セキュリティは大丈夫ですか?
A LMSにはセキュリティ強化の機能が備わっています。社外秘情報を含む研修を実施する場合には、社内のネットワーク環境下以外では受講できないように、アクセス制限を設けることができます。LMSによっては顔認証などで不正アクセスを防止する機能が備わっているものもあります。
まとめ
インターネットが普及する以前は、パソコンを使った学習はCD-ROMやDVD教材で実施されていました。しかしこの方法では、学習の管理者は受講者の状況を把握することができず、学習の進捗は受講者本人の自主性のみに任されていました。
また、教材は、対象者の属性ごとに適切な内容のものをきめ細かく作成することが難しく、共通のものが配布されることが多くありましたし、一度配布してしまうと、変更や更新に迅速に対応することができませんでした。
LMSの登場により、受講者のデータや進捗管確認、教材の管理や更新が、簡単に一括管理できるようになりました。オンライン研修だけでなく、集合研修や外部講習などあらゆる学習履歴も、一元管理することが可能になっています。
企業の人材育成を効率よく、かつ効果的に実施するためには、LMSの導入が必要不可欠です。
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画面デザインも直感的でわかりやすく、ITリテラシーの有無にかかわらず、受講者と管理者双方にとって操作しやすい仕様です。サーバー上に自社の学習プラットフォームを構築するクラウド型LMSなので、セキュリティ面でも安心です。
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