eラーニングは今や、企業の人材育成に欠かせない学習手法となりました。
かつてはCD-ROMやDVDで学習する形式が主流でしたが、eラーニングを使った学習方法は年々多様化しています。スマートフォンやタブレットでも受講できるようになっていますし、提供コンテンツも動画やテキスト、スライド、PDFなど、さまざまな形態の教材が活用されるようになりました。
eラーニングは、時間や場所を問わず取り組むことができます。さらに、自分のペースで繰り返し、教材を視聴できる点も大きなメリットです。また、受講者が同じ教材を使って学ぶため、講師の実力によって教育の質に差がつくことがないという長所もあります。
しかし一方で、eラーニングによる学習は、いくつかの課題もあります。
たとえば、「受講が続かない」「実技系の研修に向かない」「進捗管理が大変」などの課題が浮き彫りになるケースも増えています。こうしたeラーニングならではの悩みを解決し、教育効果を最大化する鍵となるのが、LMS(Learning Management System:学習管理システム)です。
本記事では、企業がeラーニング学習において抱えている問題点と、それを解決するLMSの特徴について、解説します。これからeラーニングを本格的に導入したい方にとっても、既に運用中で改善を検討している方にとっても、必ず役立つ内容となっています。
モチベーションの維持
eラーニングは受講者が自分のペースで学習を進めることができる反面、管理者側からの強制力がなく、進め方や理解度は個人の学習意欲に左右されます。一人で学習することの多いeラーニングにおいて、モチベーションの維持は大きな課題です。
LMSを導入し、教材の区切りごとにテストやクイズを盛り込むといった工夫をすると、受講者は自然に積極的に取り組むようになります。
LMS(Learning Management System:学習管理システム)の機能を活用すると、簡単にテストやクイズを作成することができ、受講者の自ら学ぶ姿勢を育てます。
また、後に解説するチャット機能やリマインダー機能も、LMSの大きな特徴であり、受講者のやる気の維持に貢献します。
参考記事はこちら↓
LMSとは ~学習管理システムの基本から応用まで、機能と活用、これからを知る~ | Qualif eラーニングラボ
コミュニケーション
LMSには、アンケート機能やチャット機能を備えているものがあります。チャット機能を活用すれば、学んだ内容についてディスカッションや、不安な点を相談し合うなど受講者同士で情報交換ができます。LMS上ならではの交流を深めることで、先に述べた、モチベーションの維持にもつながり、eラーニングの効果向上が期待できるでしょう。
この機能を使えば、学習者と管理者、学習者と講師間でのコミュニケーションも可能となり、学習を進めるうえで生じた疑問点の解決にも役立ちます。
また、アンケート機能を活用すれば、受講者のニーズや課題を把握して、研修の改善につなげることができます。
実技の習得
eラーニングは画面上での学習であるため、実技の習得に不安を感じる面があるでしょう。LMSを活用してこの課題を解決する方法としては、一つは教材を工夫することが挙げられます。LMSでは動画をコンテンツ化して配信することが簡単にできます。実際の作業工程を撮影し、eラーニング教材として提供すれば、受講者は具体的に手順や技術を学ぶことができるでしょう。
もう一つは、eラーニングと対面型研修を組み合わせるブレンディッドラーニングの導入です。eラーニングで学んだ後、対面型研修で実際に手を動かし、事前に学んだ知識や技術を実践します。アウトプットの機会を設けることで、学習内容がより確実に身につきます。
LMSは学習プラットフォームですので、eラーニングと対面型研修を組み合わせて受講した場合にも、双方の学習状況や履歴をまとめて管理できます。
教材の作成
eラーニングには教材が欠かせません。一般的な内容のものであれば何年も使い回すことが可能ですが、自社や所属部署に独自のコンテンツが欲しい場合、個別に用意することが必要です。
eラーニング教材の作成には、予想以上の手間と時間がかかります。視聴するデバイスも各種あるため、対応できる教材を準備しなくてはいけません。新商品の販売や法改正があれば、それに応じて、短期間で作り直しを求められる場合もあり、コストもかかります。
LMSには、教材作成機能が搭載されています。動画やテキスト、PDF、スライドなど様々な形式の資料を教材にできるので、既存の資料をコンテンツ化することができます。
教材のアップデートも簡単ですので、新しい法令や業務手順、商品が導入された場合にも、迅速に対応できます。
さらに、マルチデバイス対応のLMSであれば、スマホやタブレットなど、どのモバイル機器を使っても不自由なく視聴することができます。
また、LMSベンダーの中には人材育成の知見を持ち、教材を提供している会社もあります。汎用的な内容の研修には、ベンダーが提供するコンテンツを活用し、自社独自の内容の学習にはベンダーの協力を得ながら教材を作成するといった方法を取り入れても良いでしょう。
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学習状況の管理
eラーニングの学習は、個人の自主性に任されている部分が大きく、管理者側は誰がどれくらい取り組んでいるのかという進捗状況を把握することができませんでした。
そのため先に述べたように受講者は学習意欲を保ち続けることが難しく、管理者は研修の手応えや効果を実感しにくいという課題がありました。
LMSでは、各受講者の進捗状況をリアルタイムで確認できます。受講者の学習がどの部分で滞っているかを可視化することで、個別に適切なフォローアップが可能になります。
未受講者や受講が遅れがちな学習者には、リマインダー機能を活用することもでき、スムーズな学習継続やモチベーションの維持が図れます。
| eラーニングの悩み | LMSで解決 |
| モチベーションが維持できない | ・クイズやテストを教材に盛り込める ・チャット等で横のつながりが持てる ・管理者から受講促進通知を送ることができる |
| コミュニケーション不足 | ・チャット等で横のつながりが持てる ・チャット等で管理者や講師とやり取りができる ・アンケート機能で意思疎通が図れる |
| 実技の習得が難しい | ・動画やスライドなど、視覚的にわかりやすい教材作成が 可能 ・対面式研修と組み合わせて実施し、一元管理できる |
| 教材作成に手間がかかる | ・様々な形態の資料のコンテンツ化が可能 ・既存の資料も教材にできる ・更新が簡単 ・汎用的内容はベンダーの教材を使える |
| 学習管理ができない | ・管理者が、受講者各人の進捗状況を把握できる ・状況に応じてフォローアップが可能 |
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FAQ(よくあるお問合せ)
Q1 ITリテラシーがあまり高くなくてもLMSは活用できますか?
A 現代ではほとんどの方がスマートフォンを活用しています。LMSの中には、直感的に利用できるような工夫をしているものがあり、スマートフォンと同等の操作性で使えます。自社の社員のITリテラシーに不安がある場合には、LMSをいくつか比較し、試験的運用ができるかどうかを相談してみると良いでしょう。
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Q2 LMSの導入には大きな費用が掛かりますか?
A LMSの導入形態には、オンプレミス型とクラウド型の二つがあります。オンプレミス 型の場合、システムを構築するための初期費用が高く管理のための人員が必要ですが、ランニングコストを抑えることができます。クラウド型は初期費用を抑え、管理はサービス会社が行いますが、月額費用がかかります。サービス会社によって月額固定制、従量課金制の二種類があるので、人数や状況によって自社に最適なLMSを選びましょう。
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Q3 導入後に使いこなせるかどうか不安です
A LMSを導入する際に、サポート体制が整っているかどうかを確認しておきましょう。特に、機能や操作方法についての説明や、導入から実装までのレクチャーがきちんと行われるかどうか、メンテナンスやトラブル時の対応について信頼できる業者であるかどうかを、見極めた上で導入すると安心です。
まとめ
本記事では、eラーニングで悩みを抱える企業にLMSがおすすめの理由を解説しました。LMSは企業や組織の人材育成を、効率的かつ効果的に運用するための強力なツールです。
これまでのeラーニングで発生しがちだった課題も、LMSの導入によって多くの点が解決できます。 eラーニング教材を使用して研修を行っている企業には、今やLMSの導入は必要不可欠といえるでしょう。
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画面表示にはレスポンシブデザインを採用し、どの端末でeラーニングを使っても、端末ごとに見やすいデザインに変更され、同じ内容を視聴することができます。
画面デザインも直感的でわかりやすく、ITリテラシーの有無にかかわらず、受講者と管理者双方にとって操作しやすい仕様です。サーバー上に自社の学習プラットフォームを構築するクラウド型LMSなので、導入費用を低く抑えることができ、セキュリティ面でも安心です。
これからeラーニング教材を活用した教育を始めようと考えている方、LMSの導入を検討しているもののどの製品が分からないといった方は、ぜひQualif(クオリフ)のご利用をご検討ください。
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LMSとは ~学習管理システムの基本から応用まで、機能と活用、これからを知る~
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